彼は静かに部屋を出る前、まだ眠っている彼女の額に優しくキスをしました。ハンガーにひっかけてある彼のウォッチを見ると思わず彼は微笑んでしまう・・・彼女は彼の時計のボタンを彼女の赤いマニュキアで塗っていたのです・・・彼がいつも彼女のことを想い、毎日元気に安全に帰宅するように・・・と願って。
これが赤いボタンの伝説のストーリーです。この赤いボタンは1938年に初めてクロノグラフウォッチを世に送り出して以来独特のトレードマークとして親しまれています。これはパイロットが不意にstop timeをゼロに戻すことが無いようにと赤く色付けされているのです。